「余計な力」を抜くために必要なこと
余計な力を入れているのが日常
前回の記事では、私たちは日常的に余計な力を入れていることが習慣となっていることをご紹介しました。
それによって、いくつものアプリを起ち上げっ放しにしてバッテリーの消耗が激しいスマホのように、体のコストパフォーマンスも低下しています。
そこで、余計な力を抜いて、できるだけ省エネで体を使えるようになれば、生活の質そのものを上げることができるのではないでしょうか。
余計な力を抜くとは「余計な力が入っていること」に気づくこと
ところが余計な力を使いたくないと思っても、多くの人は無意識のクセで力を入れてしまっているため、それが余計な力を入れている状態であると認識することすらできていません。
立っているときに左右のどちらかの足の方にばかり重心が傾いていたり、モノを取ろうとして腕を上げたときに左右のどちらかの肩が痛かったり。
前後左右で体を均等に使っているつもりでも偏りが生じるのが普通ですが、それはいつも通りの慣れ親しんだ感覚なので、偏っていることが余計な力を入っていることだとは気づけないのです。
アレクサンダーテクニークで余計な力が入っていることに気づく
アレクサンダーテクニークは、余計な力みに気づく方法のひとつです。
いつでもどこでも実践できることとしては「自分の頭(脳の部分)の位置を思い出し、頭頂部から後頭部までの丸みの立体感を意識する」です。
このとき、頭と首のつなぎ目である環椎後頭関節(トップジョイント、AOジョイント)の位置が、実際の自分の体のどこに当たるのかを認識し直してみるといいでしょう。
頭が環椎後頭関節の上に軽く乗っていて、頭の動きに応じて背骨がカーブしてバランスを取っていることをイメージできるようになると、それまで体が行っていた余計なことに気づきやすくなります。
まとめ
がむしゃらに力を抜こうとしても、筋肉はまったく別のところで緊張し、力はうまく抜けません。
でも、頭の存在を思い出すことで、いつの間にか使ってしまっていた「余計な力」を解放する方向に体を促してくれます。
なぜ頭を意識することで、余計な力みに気づきやすくなるのかをもっと詳しく知りたい方は、ぜひYOGA BASE LABのクラスにご参加ください。