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【巻き肩が気になる人に知ってほしい】肩を構成する大事な肩甲骨の事実

    
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【巻き肩が気になる人に知ってほしい】肩を構成する大事な肩甲骨の事実

巻き肩とは肩甲骨の位置が通常ではないこと

ヨガの生徒さんに体について気になっていることを尋ねると、「姿勢が気になる」という声をよく耳にします。
中でも、巻き肩というのは非常に大きな関心事のようです。
そこで「そもそも巻き肩って何がどうなっていることなのか?」を考えてみたいと思います。

今流行りのAIに質問してみたところ、「巻き肩とは肩甲骨が外側に向かって回転・上昇し、肩が前方に突き出たような状態。
これにより肩周りの筋肉や関節に負担がかかり、痛みや動きの制限が生じることがある」という回答でした。
ちなみにもう一度聞いてみると、「巻き肩は肩の上に肩甲骨がくっつき過ぎるために肩が前に丸まってしまう状態」とのこと。
いずれにしても、肩甲骨の位置が通常ではないのだと言っています。

では、肩甲骨について確認していきましょう。

【事実①】肩甲骨は腕の一部

皆さんは肩甲骨についてどのようなイメージがあるのでしょう?
背中にある平べったい三角の骨だと思っていませんか?
どんな動きをして、何の役割のしているかといったことを考えたことはありますか?

肩甲骨は一見すると三角形のように見えますが、実は長い年月をかけて波の力によって作られた入江のように複雑な形しています。
これは肩甲骨とつながっている上腕骨を動かすために、たくさんの筋肉をまとう必要があるからです。

つまり肩甲骨は腕の一部なのです。

【事実②】肩の関節面は負担がかかりやすい形

肩周りをほぐすエクササイズとして、肘を曲げ、その肘で空中に円を描くようにクルクルと回す動きをやったことがあると思います。
そのとき回っている肩の関節は、肩甲骨と上腕骨のつなぎ目である肩甲上腕関節です。

その関節面は「えっ!? これが肩の関節?」と二度見するくらい特徴的。
肩甲骨側は親指の腹ほどの小さなお皿のような形をしているのに対して、上腕骨側はゴルフボールくらいの大きさがあります。
サイズも形もあまり合っていませんね。
動きを優先して進化した結果と言われていますが、これでは関節に負担がかかって、脱臼したり、痛みが出たりするのも納得です。

【事実③】肩甲骨は胴体と直接はつながっていない

肩甲骨のもう一つの大きな特徴は、胴体と関節をなしていないことです。
肩甲骨は鎖骨とつながって関節(肩鎖関節)を作り、その鎖骨がさらに胴体の胸骨に通して関節(胸鎖関節)となっています。
肩甲骨は胴体から筋肉を介して浮いているような状態で、背中をスライドして動いています。
この構造は、肩甲骨には腕の一部としての可動域があるということでもあります。

巻き肩改善のポイントは鎖骨と肩甲骨の連動を意識する

このように肩甲骨は上腕骨と鎖骨に挟まれており、その全てが腕なのです。
だから肩甲骨を動かせば、上腕骨も鎖骨も動きます。
肩甲骨は体の後ろ側にあるようなイメージが強いため、特に鎖骨の存在は忘れがちではありますが。

巻き肩が気になる人の中には、背中をまっすぐにしようと肩甲骨を背中に寄せることに一生懸命になってしまう人がいるようです。
でも、肩甲骨の位置ばかりを意識するより、鎖骨との連動性を思い出す方がより効果的でしょう。
肩甲骨と一緒に鎖骨も動く様子を意識してみるのがおすすめです。

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