アレクサンダーテクニークで望みを引き出すヨガ!

アレクサンダーテクニーク(略:AT)を理解するとは?ーー気づきの重要性

    
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アレクサンダーテクニーク(略:AT)を理解するとは?ーー気づきの重要性

アレクサンダーテクニークとは気づきの連鎖

ATの学校に通い始めてから2年。それまでのレッスンでも毎回新たな気づきはありましたが、その頃の気づきで最も印象深かったのは、すっかり忘れていた昔の記憶が蘇ったことです。
例えば、中学生のときに膝を縫うケガをして、それからしばらく脚を引きずって歩いていたことを思い出したり、子どもの頃から当たり前だと思っていたことが、なぜそうしていたのかと疑問となって浮かんだりしました。

さらに、ただ普通に会話をするだけにも関わらず、声帯の辺り、首の前面に力が入っていることに気がつきました。

大きな転換となった声に関する気づき

実は熱もないのによく喉がヒリヒリと痛くなり、数年に一度は風邪や疲れから声が出ないことがありましたが、いつものことだからとやり過ごしていました。
改めて考えてみると、親から遺伝で気管が弱いと言われていたこと、幼少期にハスキーな声だと言われたのがとても嫌だったこと、小学校低学年のときに得意だと思っていた音読で先生に語尾が聞き取りづらいと言われたこと、裏声で上手く歌えなくて、地声でムリに高音を出そうとしていたことなど、声に関することをまざまざと思い出したのです。

今でも記憶に残っているということは、当時とても気にしていたからなのでしょう。
これらの体験と記憶の積み重ねが、発声で起こる首の緊張の要因の一つになっているのかもしれません。
それに気づいたということは、気づいた時点から改善する可能性があるということです。

声を通してさらなる成長の可能性に気づく

ATを始める前は、声は生まれつきのもので変えられないと思っていました。
ところがATの学校で行われるグループレッスンで他の受講生の歌う声が変わることを実際に何度も見たことから考えが変わり、体の使い方が変われば、自分の声も変わると分かりました。

こうして、いつのまにか探求の興味の対象がヨガポーズから発声へと変わっていきました。

ATを通して自分の動きを探求していくと、ふとしたときにどこかの特定の筋肉に緊張が入っていることに気がつくようになり、それまで当たり前だと思って気づかなかったクセに気づき始めるようになります。
そうして、さらに真摯に自分への観察を深めるようになるものです。

私の場合は、ATの創始者で、舞台上で声が出なくなるという問題に突き当たったF.M.アレクサンダーさんと同じ、発声についての探究でした。

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